人生チャレンジ・Jさんの話4

さて友人が自分の町の警察に情報を密告したとは夢にも思わず、Jさんはメイン州で平和に生活していました。

日本人はあまり引っ越しをしませんが、アメリカ人は引っ越しをよくします。家のサイズが大から小に変わったりした場合や、離婚等で突然マンション暮らしになった場合など、古いもの、ガラクタ、書類、家具、大切な物、余計な物などはガレージや地下室に入りきれなかったりします。その場合、皆さんがよく使うのがSelf Storage という貸し倉庫サービスです。Jさんも例外ではなく、最寄りの貸し倉庫を使用していました。

初めは、警察が得た情報はどうやら「栽培している」程度の話だったそうです。警察はJさんを密かに調べ上げ、Jさんの借りている貸し倉庫を探し当てました。たぶん倉庫を開けたら何かブツが出てくるとか、証拠をつかめると思ったハズです。そして、どうしても倉庫の中を調べたいがために、

「ある人の倉庫を検査していたら、警察犬がJさんの倉庫の前で吠えたから、犬に従ってJさんの倉庫を開けた」

と、警察側は正当化して開けたそうです。

が、しかし警察がJさんの貸し倉庫の中で見つけたのは「ライフル」でした。

警察側は「にんまり」したハズです。このライフルはJさんの名前で登録されていません。無登録の銃を所有しているのは罪です。さらにJさんは20代の頃、重罪の判決を受けているのでアメリカ市民と言えど、銃を所有できないのです。Jさんの所有していたライフルは彼の亡き祖父の形見だそうです。ですからJさんとしてはどうしても警察に負けて没収はされたくないと思ったそうです。これが警察対Jさんの第一回戦です。

【米国の武装権について】の記事はこちらをクリック

警察側の誤算はJさんが頭が良く、趣味は訴訟を起こすことですから、割と法律にも豆知識があるということでした。この第一回戦は、Jさんの勝利で終わりました。何故なら、警察側が警察犬と言う嘘を使ったことがばれたからです。しかし、Jさんが銃を所有できないのは事実です。そのため、これは銃ではなく、形見という扱いにして、両側とも事なきことを得ました。しかし、警察のJさんへのマークは消えることはなく以降、要注意人物として残りました。さらに数年後、このタレコミはブルックリンに住む友人からの密告とも分かりました。さすが、元レポマン、友人の電話通話の詳細を調べたところ、しっかりとメイン州の警察に電話した記録を入手したそうです。

さて、何故、訴訟を起こすことが好きなのかと言ったら、彼は80年代にレンタカーで事故を起こし、その時、レンタカー会社側に非があったことを裁判で勝ち取ったことがあるからです。勿論大金も得ましたが、脊髄も痛めました。以降、オピオイド系鎮痛剤Percocetを腰痛の為、常時服薬することになりましたオピオイドとはアヘンですから、依存性があります。このJさんはPercocetのちに、Oxycodoneを長年服薬し、すっかり中毒になりました。

これからJさんだけでなく、現在アメリカを悩ませるオピオイド「中毒」とは、いかに恐ろしいかに迫っていこうと思います。これがJさんの現在の刑務所生活の理由です。

【オピオイド系鎮痛剤の怖さ】の記事はこちらをクリック

続く。To be continued…

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